6月26日(金)から27日(土)の2日間、松戸教会としては8回目の、そして、東葛飾宣教協力体として亀有教会・豊四季教会・松戸教会の3教会合同では、4回目の「東北支援ボランティア活動」に行ってまいりました。
今回は、亀有教会の方々が中心となり企画をたて、いわき薄磯海岸とCTVCカリタス原町ベースに行ってまいりました。今回のボランティア活動には、豊四季教会の主任司祭・渡邊神父様、亀有教会の主任司祭・山浦神父様をはじめ松戸教会からの8名を含む計26名が参加しました。
1日目はいわき薄磯海岸を自治会長さんの案内で視察しました。
今は災害公営住宅に移ることができたものの、新しい町づくりは当初の計画から大幅に遅れ、平成29年5月完成予定だそうです。雇用も無く、未だ多くの問題が残されたままだとのことでした。
津波で多くの犠牲者を出した場所ですが、いまだ護岸工事も完了していないことに驚きました。




その後、公営災害住宅の集会所に移動し、地元の方といわき教会の方が作ってくださった美味しいカレーを被災者と方々といただき、定期的に実施している支援の様子を知ることができました。





食後、いわき教会に移動し、いわき、亀有・豊四季、松戸4教会合同でミサに与かりました。
いわき教会のミサの時間をずらし、私たちと合わせて下さったのだそうです。

松戸教会信徒による朗読…

渡邊神父様のお説教。

ミサ後には、お茶とお菓子をいただき、懇談会が行われました。



いわき教会の方々には、お忙しいなか、このようなお心遣いをしてくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


そして、いわき教会の方々とお別れし、活動のベースとなるカリタス原町ベースに向かいました。
途中国道6号線で浪江町を通り、立入禁止の柵で遮断され未だにゴーストタウンと化している町並みに愕然としました。我々の支援も8回のうち6回は浪江からの被災者が暮らす仮設住宅を訪ねており殊更ショックを受けました。

原町ベースで個人のボランティアも加わって夕食。このボランティアは3教会相互の懇親の場でもあります。回を重ね、気心も知れ一体感を感じるようになっています。

2日目は、小高社協での説明を受け、その後、活動となりました。

今回、割り振られた仕事は、原町の御宅の竹林伐採とハウス解体、納屋の片付けでした。
女性10名で行った農家をされていた御宅の納屋の片付けでは、都市部に住む私たちには想像もできないほどたくさんのものが置かれていました。
農機具や肥料、生活用品、まだ箱に入ったままの機械の部品もあります。この家のご主人が「先祖には申し訳ないが、もう農家は続けられない」と仰っていたそうで、ほとんど全て「廃棄処分」ということになりました。廃棄されたモノは、可燃物だけで、1トン入るという袋を6袋ほどにもなりました。
その時の感想として、参加された女性信徒から、以下のような手記を頂きました。
「手が止まったのは一番奥を片付けていた時です。大きな樽に入った手作りと思われるお味噌がいくつも出てきました。4年放置されたお味噌は、食べられる状態ではありません。
でも本来であれば家族の食卓の彩りとなったであろうそれらを、ただの「ゴミ」として捨てなければならない現実に胸が潰れる思いでした。『作ったご本人が捨てるのは辛すぎる。私たちが捨てるのも大事なお役目だろう』と声を掛け合い、心に蓋をするようにして作業を続けました。」
午後は、神父様を先頭に、雨で滑る足元に苦労しながらも、チェンソーで竹を切り、枝を打ちながら、竹林伐採を行いました。



活動終了後、記念撮影。

今回の活動を通して「まだまだ終わっていない、忘れてはいけない」と痛感しています。いわき教会のフォリシュ神父様が、「同じ心でいてくれることが力になる。それぞれの教会で被災地のために祈ってください」と仰っていました。東北だけの問題とせず、自分の問題として捉え、これからも支援活動を継続出来ればと思っています。
最後に今回の活動を、祈りや支援で支えてくださった皆様本当にありがとうございました。