11月10日、11日の両日にわたって、松戸教会としては13回目の、そして、東葛飾宣教協力体として亀有教会・豊四季教会・松戸教会の3教会合同では9回目の「東北支援ボランティア活動」に、(亀有教会主任司祭・松田神父様を含む)総勢18名で行ってまいりました。

今回は、実際のボランティア活動は行なわず、カリタス原町ベースNPO福島やさい畑のスタッフに現地をご案内いただき、現状を見聞して今後のボランティアの方向を考えるという主旨で、スケジュールを組みました。

 

出発前、今回の感じ教会の松戸教会の信徒より趣旨説明があり、立花神父様の祝福をいただき、カリタス原町ベース(カトリック原町教会)に向かいました。

 

 

去年伺ったときは、まだ施設をカトリック原町教会の敷地内に移設中であったカリタス原町ベースは、無事に新築され、新たな場所で活動をおこなっている状況です。(前回はちょっとだけ、移設のお手伝いもしました。)1階に開かれているカフェは、寺内応急仮設住宅集会所で開いていたサロンを移設してきたものとのことです。(以前のサロンに、ボランティアとしてお伺いしました)ぱっと見て柿が干してあるのが目に飛び込んできました。原町で療養中の幸田司教様のブログによると1週間ほど前に取ってきた柿のようです。


カリタス原町ベースの写真です。

 

 

まず、松田神父様に司式していただき、原町教会でミサをささげました。
被災して亡くなった方々のこと、大変な思いをしながら被災後の生活を送っているみなさんのことなどを思いながらミサにあずかりました。

 

その後、カリタス原町ベーススタッフの案内で被災地を回りました。

いくつか紹介します。

 

津波の跡地に建てられたメガソーラー施設です。
ちょっと異様な光景ではありました。

 

現在の仮設住宅です。集約が進んでいて、こちらの仮設住宅は全員退去したそうです。

 

仮設住宅は集約されてこちらに移っているとのこと。でも人は少なく異様でした。

 

希望の牧場。映画にもなりました。震災というよりは原発事故で行き場のなくなった牛を引き取って飼育しています。

 

希望の牧場管理人の吉沢さんのアツいお話を聞きました。吉沢さんは千葉県出身だそうです。

 

浪江町で給油をしていたときの街の写真です。
浪江町は一部地域について帰宅困難地域の指定が解除されましたが、人はほとんど戻っていません。人っ子一人いない異様な状態が伝わりますか?

 

カリタス原町ベースのホームページで案内をみてみると、今回回ったのは、案内していただける場所の半分くらいをなんとか回れた感じでしょうか。もっといろいろと紹介したかったとおっしゃっていました。ちょっと希望の牧場で時間をとられすぎてしまったかな、と思いました。お話自体はよかったのですが。特にみてほしかったのは富岡町の夜ノ森の桜並木だそうで、見られなかったのは大変に残念でした。

スタッフの山田さんにお伺いしたところ、いまは浪江町の方にもボランティアにいっているそうです。原発周辺の街はなにも終わっていない、これからなのだということと、まだまだお手伝いできることはあるのだなということを実感しました。

 

 

 

原町にお別れをして、一路二本松へ向かいました。考えてみれば、ここは原発事故の日に避難された方々が通った道なのだなと思い起こされました。我々は二本松の岳温泉のホテルに泊まりました。食事もおいしく、サービスも行き届いていて、おすすめの宿です。

窓からの風景です。きれいですね。(翌朝の様子ですが)

 

食事後、部屋に集まりみんなで歓談しました。

 

 

 

 

2日目になりました。ホテルでおいしい朝食をいただいたあと、ホテルを出て、NPO福島やさい畑のお話を伺いに向かいました。

まず、カトリック二本松教会に向かいます。


お御堂でお祈りをささげた後、NPO福島やさい畑代表の柳沼さんにお話を伺いました。

下記に内容をまとめます。

  • 福島やさいの販売活動を続けているが、いまだに3割くらいの売り上げが戻らない状況である。
  • 売り上げを増やすために、加工まで行っている。また、新しい顧客の開拓を進めている。
  • 仮設住宅について、避難指示が解除されたため、ほとんどの住民が退居した。現在残っているのは10世帯以下。NPOやさい畑は支援を続けている。
  • 退居した住民には賠償金も打ち切られる。苦しい生活が待っている。
  • 避難指示解除されて戻ったのは1~2割程度である。
  • 仮設住宅では、共同体ができてきたところで解体された。残された人、移った人の孤立化も問題である。
  • 特に高齢者は問題である。主な問題点は、つぎの3点。1. 畑がない。(昔から作っていた野菜を作れない) 2. 一緒に暮らすつもりだった子供と離れてしまった。3. 家賃がかかる。(もともとはかからない)
  • 現在60戸あった仮設住宅に住んでいるのは3世帯である。特に夜などは不気味である。
  • そこに住んでいる高齢者は外に出てこない。できるだけ訪問して連れ出すようにしているが難しい。
  • NPO福島やさい畑としては、生活困窮者を助けることを目的にフードバンク活動を始めた。ぜひ協力していただきたい。

 

カトリック二本松教会で全員集合!!

 

 

続いて、柳沼代表の案内で、NPO福島やさい畑と取引のある農家さんを2軒訪問しました。

最初は、有機農家の大内さんです。
有機農家はもともと健康志向のある人たちがお客さんですので、大変だそうです。
それでも野菜はだいぶ戻ったとのこと。ただ、大豆はなかなか戻らなくて大変とのことです。

 

綿の畑に行きました。綿の実に初めて触りました!!

 

ただ見学するだけでは面白くないからということで、収穫体験をさせていただきました。収穫した野菜は購入しました。

大根畑の様子です。

人参畑の様子です。

 

 

続いて、リンゴ農家の武藤さんを訪問しました。

 

リンゴも収穫させていただきました。引っ張っても取れないのですが、上に持ち上げると簡単に取れるのにびっくりしました。農家さん訪問と言いながら、とっても楽しんでしまいました。

おいしそう!!

 

 

個人的な感想にはなりますが、今回のやさい畑訪問ではすっかり楽しませていただきました。歓迎してくださった、NPO福島やさい畑のみなさま、農家のみなさまにはとっても感謝しています。逆に福島のみなさんにも訪問をとっても喜んでいただき、やはり、定期的に現地に行くことは必要なことだなと再認識しました。今後も少しでもかかわっていきたいと思います。

 

 

 

二本松で昼食をとり、最後の目的地である那須のトラピスト修道院へ移動しました。

 

紅葉がきれいでした。

 

修道院でお祈りをささげました。

歌やお祈りが聖堂に響いて、とても気持ちよかったです。

 

 

シスターから、お話を伺いました。
必要なことを会話するほかは沈黙の世界だそうでびっくりしました。

 

以上が報告となります。

行ってみて感じたのは、一つには、被災者の状況も変わってきており、ボランティアのあり方も見直す時期に来ているということ。一方で、変わらず助けを必要とする人はいて、ボランティアを続ける意義はまだまだありそうだということでした。

いろいろと考えされられました。
ありがとうございました。